【朝井リョウ】おすすめ文庫本ランキング【何者?】

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『今、勢いのある作家「朝井リョウ」のおすすめ作品は何かな?』

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朝井リョウという作家を、2010年に公開された「桐島、部活やめるってよ」の映画で知った方も多いと思います。

日本の色々な映画賞をほとんど取りましたもんね~

 

そこで!他の作品も読んでみようかなぁと思っているあなたに。

朝井リョウのおすすめ小説をランキングで紹介します。

 

と偉そうに書いてますが、私もこの映画を見て興味をもったんです^^;

 

今の若い人の心情をと~ってもうまく表現しています。

実際、朝井リョウ氏も若いですしね。1989年生まれです。

 

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no3

武道館

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出典:http://www.amazon.co.jp/↑クリックで拡大表示

 

人って、他人の幸せな姿を見たいのか、不幸を見たいのか、どっちなのだろう?と考えさせられる作品。

 

父親と二人暮らしの夢を叶えたアイドルが主人公。

彼女は高校生活を送りながら、アイドルグループ「NEXT YOU」のメンバーとして活躍しています。

 

「武道館ライブ」を合言葉に、彼女たちは厳しいダンスのレッスンに励み、地方での握手会などもこなします。

 

売り上げをのばすための戦略が批判を受けたり、ネットで悪口を言われたりする中、グループメンバーによる問題行動が起こってきます。

 

この物語は、単なるアイドルについての物語というものではありません。

 

彼女たちの行動やファンの動き、ネット炎上や親子の問題など、さまざまな描写を通じて
「人は人の不幸を見たがること」
「うっぷん晴らしとしての正義感」
を朝井氏は批判しているように感じました。

 

また、人を叩いて、批判することで自分の立ち位置を守るんじゃない!

批判されても「自分自身の人生の選択をしろ」という朝井氏の思いやエールが伝わってきました。

 

青年や少年少女など、若者の心情をとらえることがうまいです。

実際に若いですしね(笑)

 

なので、主人公のアイドル達と同じ世代の10代~20代前半の人たちにおすすめです。

でも、それ以上の年齢の人が読んでも考えさせられるものがあります。

 

ネットで誹謗中傷を書き込む人にも、書かれた側の気持ちがわかるので、是非読んでもらいたいです。

 

この「武道館」はフジテレビ系列でドラマ化されています。

あ~あれか~と思った人もいるのでは?

 

 

no2

桐島、部活やめるってよ

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出典:http://www.amazon.co.jp/↑クリックで拡大表示

 

これはもう、いうまでもなく朝井リョウ氏の出世作ですね。

第22回(2009年)小説すばる新人賞受賞作品。

 

舞台は田舎の県立高校。

バレー部のキャプテンである桐島が、突然部活をやめたというところから物語がスタートします。

 

ただし、桐島本人は登場せず、噂という形でストーリーでは語られます。

バレー部の補欠、ブラスバンド部や映画部、ソフト部、野球部ユーレイ部員。

いろいろな部活や立場の生徒たちが登場する群像劇スタイルで物語は進みます。

 

高校生たちの学校生活という狭い空間の中で起こる、青春の光と影。

不安でセンチメンタルな心情、大人になる前の自意識の高さ。

 

そういうものが、感覚的な比喩で、みずみずしく伝わってきます。

 

スクールカーストについて描かれたリアルな物語なので、実感をもって共感できる人も多いでしょう。

 

同じ年頃の人にもおすすめですが、高校生活があまり楽しくなかった…というような思いを抱えたままの人にもおすすめします。

 

自分の気持ちを代弁してもらっているような気分になるます。

そのような気持ちが浄化する「カタルシス効果」があるかもしれません。

 

自分の高校生活を振り返って照らし合わせた時に、小さいことに悩んでいたのだな~と、気づかされるような作品です。

 

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それでは、朝井リョウおすすめ小説ランキング第一位の発表です。

 

若い人の不安、焦り、モヤモヤ感がギュッと詰め込まれた作品です。

でも、就活中の人は読まない方がイイかも^^;

いや、逆に読んだ方がイイかなぁ

それは・・・・・

 

 

no1

何者

何者 (新潮文庫)
何者 (新潮文庫)

 

第148回(平成24年度上半期) 直木賞受賞作品。

就職活動を目前に控えた男子大学生が主人公。

 

同居人の軽音部の男子や、その元・彼女など、5人のさまざまな性格をもった学生が登場します。

 

うまくいかない就職活動。内定をもらえない焦り。

将来への不安。

SNS上などでの「イタイ」発言。

まだ社会を知らない学生の自意識の高さ。

 

自分を「上」に思いたい

上っ面な理想を持つ学生たちは、就活を通して、嫌でも現実に向き合わされることになります。

 

朝井氏は、人物の行動に見え隠れする、その人の不安や自意識を感覚的に表現するのがとても上手いです

理屈抜きに、自分の肌に直接、主人公たちの想いが伝わってくるような感じがします。

 

主張が、野球のストライクボールのようにまっすぐに読者に向かって放たれているので、読む人の心を撃つでしょう。

また、就活を経験した人には、身に染みてその苦労がわかるのではないかと思います。

 

そして、この作品に限りませんが、文学的な面から言うと朝井氏は比喩表現がとても上手です。

 

読んでいて思わず「わかる!」と思わず頷いてしまうような表現が秀逸です。

ですので、ストーリー展開だけでなく、そういう文章に注目しながら読むと、より楽しみながら読めると思います。

 

 

この「何者」も2016年10月に、映画公開されます。

キャストは「佐藤 健、有村架純、二階堂ふみ、菅田将暉、岡田将生、山田孝之」

有名俳優さん揃ってますね~

 

映画を観る前に、原作を読みたくないという人もいるでしょうけど。

原作と映画の違いを楽しむってことも面白いですよ。

 

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