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「はかる」という言葉の使い分けに関しては、多くの人が「あれ?どっちだっけ」と思うかもしれません。
例えば、「体重は測るのか量るのか」、「時間は計るのか測るのか」といったような、日常生活で頻出するシチュエーションで正しく使えてますか?
こういった読みは同じでも、漢字が異なるものを「同訓異字(どうくんいじ)」と言います。
日本語には同訓異字がたくさんあります。
なんとなーく知ってるけど、正確に覚えてますか?
これも一気に確認しちゃいましょう。
あらためて日本語って複雑!と思いますし
なんとなくでも知ってる自分ってすごいんじゃん?と思いますよ。
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– 「はかる」の使い分け
– たくさんの同訓異字を確認する
- 体温を測るか計るか、どちらが適切?
- 体温をはかる(測る計る) 読みは同じでも、漢字が異なる同訓異字
- とる⇒(取・採・執・捕・撮)
- かかる・かける⇒(掛・懸・架・係・賭)
- さす⇒(差・指・刺・挿)
- かえる・かわる⇒(変・換・替・代)
- おさまる・おさめる⇒(収・納・治・修)
- あう(会・合・遭)
- あがる・あげる(上・揚・挙)
- あく・あける(明・空・開)
- あてる(当・充・宛)
- あと(後・跡・痕)
- あらわす・あらわれる(表・現・著)
- いたむ・いためる(痛・傷・悼)
- うつ(打・討・撃)
- おかす(犯・侵・冒)
- おそれ・おそれる(恐・畏・虞)
- おりる・おろす(降・下・卸)
- かたい(堅・固・硬)
- きわまる・きわめる(窮・極・究)
- しずまる・しずめる(静・鎮・沈)
- しまる・しめる(締・絞・閉)
- すすめる(進・勧・薦)
- たつ(断・絶・裁)
- たま(玉・球・弾)
- つく・つける(付・着・就)
- つぐ(次・継・接)
- つくる(作・造・創)
- つとまる・つとめる(勤・務・努)
- とまる・とめる(止・留・泊)
- のぼる(上・登・昇)
- ふるう(振・震・奮)
- 体温測定は測る計るどちらのまとめ
体温を測るか計るか、どちらが適切?
体温を「はかる」際には、「測る」が一般的に使用されます。
これは、温度計などの専門的な機器を用いて特定の物体や環境の温度を数値化する行為に対して使われる表現です。
例えば、気温を測る、室温を測るなどが該当します。
体重を測る、計るの違い
体重を「はかる」場合、一般的には「量る」を使用します。
これは、体重という量を計測する際に使われる表現で、物質の質量をはかることを意味します。
一方で、「計る」は時間や距離など、より抽象的な概念を数値化する際に用いられることが多いです。
血圧は測るか計るか
血圧をはかる際には、「測る」が適切な表現となります。
血圧計を使用して数値を取得するこの行為は、医学的な測定の一環として行われます。
血圧の数値は健康状態を示す重要な指標の一つであり、正確な測定が求められます。
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「はかる」という日本語の多様性
日本語における「はかる」には多くの表現があり、それぞれ微妙に異なる意味を持っています。
例えば、時間を「計る」、距離を「測る」、重さを「量る」など、使う場面に応じて適切な言葉を選ぶ必要があります。
「はかる」はそれだけではありません!
測る、計る、量る、図る、謀る、諮るの違いと例
「測る」は、物理的な寸法を知るために用います。
距離、高さ、深さ、速度など、直接測定器で測れる具体的な数値を得る場面で活用されます。
建築現場での土地の面積を「測る」や、スポーツの記録測定で選手の走行速度を「測る」などがあります。
これらの場面では、メジャーテープ、速度計、温度計など、様々な測定器具が使用され、直接的な数値が求められる特徴があります。
「計る」は、時間や数量、またはそれらを基にした抽象的な評価や推計に用いられることが多いです。
時間を「計る」はもちろん、コストやリスク、さらには成功の可能性など、数字を基にして推計や計画を立てる際に使われます。
例えば、プロジェクトのスケジュールを「計る」、投資のリターンを「計る」など、数値をもとにした分析や予測に関連する場面でこの表現が選ばれます。
「量る」は、物質の重さや容量を確認する際に特化した用語です。
料理をするときの食材の分量を「量る」や、貨物の重量を「量る」といったシチュエーションで使用されます。
この場合、キッチンスケールや体重計、計量カップなど、重さや容量を測るための専門的な道具が用いられます。
「図る」は、計画や策略、目標達成のための方法を考える際に用いられます。
戦略を「図る」、効率化を「図る」など、何らかの目的を達成するための手段や方法を練る場面で使われます。
「謀る」は、一般的には何かを企てる、特に悪事を計画するというネガティブな意味合いで使用されますが、戦略や策略を練る際にも使われることがあります。
「諮る」は、他人の意見やアドバイスを求める際に使用され、重要な決定を下す前に周囲の意見を聞くことを指します。
「はかる」の英語表現は?
英語における「はかる」の表現もまた多岐にわたります。
例えば、「測る」は “measure”、「計る」は “calculate”、「量る」は “weigh” といった具体的な動詞がそれぞれの状況に応じて用いられます。
「秤り」と「計り」の意味解説
「秤り」とは、主に物の重さを量るために用いられる言葉です。
これは、物質の質量をはかる際に特に使用されます。
一方、「計り」は、量や数を数えたり、時間をはかるために使われることが多く、より広範な用途を持っています。
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体温をはかる(測る計る) 読みは同じでも、漢字が異なる同訓異字
「同訓異字」にはどんなものがあるか。
確認がてら見てみましょう。
とる⇒(取・採・執・捕・撮)
「とる」という動詞は、使用する漢字によって意味が異なります。
各漢字の用法と具体例を示します。
取る
「取る」は物や情報を手に入れる、あるいは特定の行動をすることを意味します。たとえば、「本を棚から取る」では、本を棚から手に取る行為を表します。また、「意見を取る」では、他人の意見を聞き入れるという意味になります。
採る
「採る」は、選んで用いる、または自然から資源を得るという意味があります。例えば、「意見を採る」では、多くの意見の中から一つを選び出して用いることを指します。「果物を採る」という場合には、果物を木から摘み取る行為を表します。
執る
「執る」は、何かを強く持つ、またはある役割や職務を行うという意味に使われます。具体的には、「ペンを執る」は文字通りペンをしっかりと握ることを意味し、「職務を執る」は一定の役割や責任を担って行動することを指します。
捕る
「捕る」は、動物や犯罪者などを捕まえる行為を指します。たとえば、「魚を捕る」では、魚を釣り上げたり網で捕まえたりすることを意味し、「犯人を捕る」では、犯罪者を逮捕する行為を表します。
撮る
「撮る」は、写真や映像を撮影することを意味します。例えば、「写真を撮る」は、カメラを使って写真を撮影する行為を、「映像を撮る」はビデオカメラなどを使用して動画を記録することを指します。
これらの用例からわかるように、「とる」という動詞は、使われる漢字によって様々な行為や状況を表すことができ、日本語の豊かさを示しています。
「同訓異字」はまだまだたくさんあります。
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かかる・かける⇒(掛・懸・架・係・賭)
- 掛ける: 壁に時計を掛ける
- 懸ける: この一球に人生を懸ける
- 架ける: 橋を架けることで二つの地点を結ぶ
- 係る: 担当者がその問題に係る
- 賭ける: 将来の成功を賭ける
さす⇒(差・指・刺・挿)
- 差す: 傘を差して雨を避ける
- 指す: 時計の針が12時を指す
- 刺す: 指にとげを刺す
- 挿す: 花瓶に花を挿す
かえる・かわる⇒(変・換・替・代)
- 変わる: 季節が変わると景色も変わる
- 換える: 夏タイヤを冬タイヤに換える
- 替える: 枕カバーを新しいものに替える
- 代わる: 彼は病気の同僚の代わりに会議に出席した
おさまる・おさめる⇒(収・納・治・修)
- 収まる: 荷物がすっきりと棚に収まる
- 納める: 税金を納める
- 治める: 国を治めるための政策を考える
- 修める: 技術を修めるために学校に通う
あう(会・合・遭)
- 会う: 友人に会う約束をする
- 合う: 二つのピースがぴったりと合う
- 遭う: 約束して遭う
あがる・あげる(上・揚・挙)
- 上がる: 階段を上がる
- 上げる: 重い荷物を上げる
- 揚げる: 天ぷらを揚げる
- 挙げる: 質問があれば手を挙げる
あく・あける(明・空・開)
- 明ける: 夜が明けて朝になる
- 空く: 会議室が空く
- 開ける: 窓を開ける
あてる(当・充・宛)
- 当てる: ロトで大金を当てる
- 充てる: 収入の一部を貯金に充てる
- 宛てる: 手紙を友人宛てに送る
あと(後・跡・痕)
- 後: 授業の後に先生に質問する
- 跡: 砂浜に足の跡を残す
- 痕: 蚊に刺された痕が残る
あらわす・あらわれる(表・現・著)
- 表す: 感謝の気持ちを言葉で表す
- 現れる: 新しい時代の現れとして注目される
- 著す: 専門書を著す
いたむ・いためる(痛・傷・悼)
- 痛む: 歯が痛む
- 傷める: 運動で膝を傷める
- 悼む: 故人を悼む
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うつ(打・討・撃)
- 打つ: ボールをバットで打つ
- 討つ: 歴史上の英雄が悪を討つ
- 撃つ: 映画でスパイが銃を撃つ
おかす(犯・侵・冒)
- 犯す: 法を犯す
- 侵す: 他国の領土を侵す
- 冒す: 危険を冒して救助活動を行う
おそれ・おそれる(恐・畏・虞)
- 恐れる: 大きな音に恐れる
- 畏れる: 自然の力を畏れる
- 虞れる: 未来に起こり得るリスクを虞れる
おりる・おろす(降・下・卸)
- 降りる: バスから降りる
- 下ろす: 貨物をトラックから下ろす
- 卸す: 商品を倉庫に卸す
かたい(堅・固・硬)
- 堅い: 堅い信念を持つ
- 固い: ヨーグルトが冷蔵庫で固まる
- 硬い: 硬い床で寝るのは苦手
きわまる・きわめる(窮・極・究)
- 窮まる: 状況が窮まる
- 極める: 技術を極める
- 究める: 知識を究める
しずまる・しずめる(静・鎮・沈)
- 静まる: 夜の街が静まる
- 鎮める: 興奮した心を鎮める
- 沈める: 船を海に沈める
しまる・しめる(締・絞・閉)
- 締まる: ベルトでウエストを締める
- 絞る: タオルを絞る
- 閉める: ドアを閉める
すすめる(進・勧・薦)
- 進める: 計画を進める
- 勧める: 友人に新しいレストランを勧める
- 薦める: 読書好きな人にこの本を薦める
たつ(断・絶・裁)
- 断つ: 不健康な習慣を断つ
- 絶つ: 友人との連絡を絶つ
- 裁つ: 布を裁つ準備をする
たま(玉・球・弾)
- 玉: 美しい玉を磨く
- 球: 野球でピッチャーが球を投げる
- 弾: ギターで弾を弾く
つく・つける(付・着・就)
- 付く: ステッカーを付ける
- 着る: 新しい服を着る
- 就く: 新しい職に就く
つぐ(次・継・接)
- 次ぐ: 彼は成績はクラスで彼女に次ぐ二番目
- 継ぐ: 事業を父から継ぐ
- 接ぐ: 壊れたおもちゃを接ぐ
つくる(作・造・創)
- 作る: おいしい料理を作る
- 造る: 新しい会社を造る
- 創る: 新しい価値を創る
つとまる・つとめる(勤・務・努)
- 勤める: 彼はその会社に10年勤めている
- 務める: 彼女は重要な役職を務める
- 努める: 目標達成のために努める
とまる・とめる(止・留・泊)
- 止まる: 時計が止まる
- 留める: 注意を留める
- 泊める: 友人を家に泊める
のぼる(上・登・昇)
- 上る: 階段を上る
- 登る: 山を登る
- 昇る: 昇進して部長に昇る
ふるう(振・震・奮)
- 振るう: 剣を振るう
- 震える: 寒さで体が震える
- 奮う: 勇気を奮って新しい挑戦に臨む
こんなたくさんの同訓異字。
なんとなくでも分かる日本人はすごい!
体温測定は測る計るどちらのまとめ
– 「測る」は物理的な寸法や距離の測定に使用
– 「計る」は時間や数量、抽象的な評価に適用
– 体重は「量る」を使用するのが一般的
– 血圧の測定にも「測る」が適切
– 日本語の「はかる」には多様な表現が存在
– 同訓異字の理解が正確なコミュニケーションに必須
– 「図る」「謀る」「諮る」は計画や相談の文脈で用いる
– 言葉の選択は文脈に強く依存する
– 正しい用語の使用で意図を明確に伝えられる
– 同訓異字の違いを知ることで日本語の理解が深まる
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