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『何をするにも自信ががない。そんな時に読んだらいい本てある?』
自分に自信を持ちたい!
色んな事が上手くいかず、「自分なんて・・」と思う事は誰にでもある事。
もっと自分に自信を持てたらどんなに楽だろう・・
そんな時こそ、読んだらいい本があります。
誰にも会いたくなかった時、救いになったのがこれらの本でした。
一生懸命に逞しくなろうと念じたものです。
小さなことにクヨクヨしてるのがバカバカしくなる。
そんな気にしてくれるスケールの大きな物語をランキングで紹介します。
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野獣死すべし 大藪春彦著
大藪春彦といえば、日本におけるハードボイルドの元祖のような人で、今でも尊敬している作家の一人です。
大藪氏がなぜ酷薄なハードボイルドの世界の作家になれたのか。
それは大藪氏が戦争の中を、必死で生き抜いたシビア過ぎる体験があったからでしょう。
伊達邦彦。
大藪氏が生み出した、自分の野望のためには手段を択ばない。
そんなヒーローです。
現代のヒーロー像はとにかく、人間としてキレイ。
の一言で言えますが、逆に、狡賢さや悪ぶりが薄いとか、怖さがないとかですよね。
でも、ヤンチャ、わんぱく、超コワーという人間の生き方も、やはりすごいと思いますよ。
この作品の主人公・伊達邦彦は昼は学生、サラリーマンなどの顔を持ち、夜には大金強奪を狙う大悪党だったりします。
本で読んでいても、アウトローでタフで、筋肉ガチガチなアスリート感が伝わってきます。
そのボディーだけでも、ああなりたいなあと憧れると思いますよ。
映画では仲代達矢、その後に松田優作のリメイク版がありましたが、松田優作版は強烈でした。
実際の生活では、ワルでもアウトローなんかじゃ生きていけないですよね。
でも読書でなら、自分を松田優作に置き換えて生きてみる願望を叶えてくれますよ。
審判 フランツ・カフカ著(岩波文庫)
この「審判」は、二十世紀を代表する”不条理文学”の覇者ともいえる、フランツ・カフカの代表作です。
人生、現代を生きる我々はとかく、不条理だとか、矛盾しているとか、面白くもない社会だとか思いますよね。
そういったことをカフカはフィクションとして、徹底的にあげつらっているんです。
ミュージシャンでいえば、ジョン・レノンが社会を痛切にこき下ろした鋭い歌詞を書いていた。
そんな感じです。
どうです、これって面白いじゃないですか。
何もかもがつまらなかった反抗期の頃。
カフカの作品だけは現代社会を皮肉ってて「面白い」。そう感じました。
読んでみて下さい。まるで、カフカの「審判」という作品が、
自らが抱いている忌々しい気持ちを代弁してくれているかのようですよ。
何か、クールに生きてみたくなりますよ。カッコいいじゃないですか。
最後で主人公Kが処刑されながら吐く言葉、「犬のようだ」は名セリフです。
ちなみに、youtubeでGolden EarringのTwilight ZoneのPVを探してみてください。
同じような処刑前に至るまでのシーンが象徴的です。
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白昼の死角 高木彬光著(光文社文庫)
これは高木彬光の最高傑作です。
古本屋で高木氏のデビュー「刺青殺人事件」を夜中に読んで、怖くて、何度もトイレに行った覚えがあります。
なのでこの作品も、強烈な刺激にあふれています。
そして、めちゃくちゃ長編です。
この作品は天才的な詐欺を犯す男たちの話です。
読んでると、次々と斬新な手口の詐欺を考え出してゆくワルばかりが、検事正と張り合ってまでワルぶる。
そこがすごいんですよ。
屈折した戦後間もない時代に頭一つ、裸一貫からのし上がっていこうとする気概は、本当にすごいなと。
企業家としてなら順当なんでしょうが、そこは小説の醍醐味というもので、詐欺師の生き様の方が面白い。
詐欺の巧妙な手口も判ります。
この作品も映画化されています。出演者が皆、シブい人ばかりで圧倒されますよ。
テーマ曲の「欲望の街」は、ダウンタウン・ブギウギ・バンドです。
そこもまた、シブいですよね。
「狼は生きろ、豚は死ね」というキャッチコピーだったんですが、今でも鮮烈に脳裏に残っています。
とにかく戦後史、闇社会の歴史を垣間見るようで、野次馬根性で一気に読めます。
3つの作品を紹介しました。
読んでいると、あまりにも豪快な話過ぎて、自分の悩みなんて小さいな・・
と。
「本当の自信」をつける方法は、失敗しても繰り返し、繰り返し努力することなんでしょう。
でも、そこまで行きつくメンタルに持って行くのもつらい時ってありますよね。
そんな時には、スケールの大きな物語を読んで「自信をつけるための前準備」から入ってみるのもいいかもしれませんよ。
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