【絲山秋子】小説おすすめランキング【芥川賞と直木賞両方?】

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『絲山秋子さんの本を読んでみたいんだけど、おすすめは何かな?』

 

book

 

文学界の有名な賞といえば?

芥川賞と直木賞ですよね。

 

で、芥川賞と直木賞の両方とも受賞した人は・・

今のところいません。

 

でも、両方候補に挙がった人がいるんですよね。

それは、絲山秋子(いとやまあきこ)さん。

 

具体的にはこんな感じです。

第129回芥川賞候補(平成15年/2003年上期)「イッツ・オンリー・トーク」
第130回芥川賞候補(平成15年/2003年下期)「海の仙人」
第131回芥川賞候補(平成16年/2004年上期)「勤労感謝の日」
第134回芥川賞受賞(平成17年/2005年下期)「沖で待つ」

第133回直木賞候補(平成17年/2005年上期)「逃亡くそたわけ」

その他にも第30回川端康成文学賞も受賞しました。(平成16年/2004年)「袋小路の男」

 

こんなに立て続けに賞をとる作家さんは稀有ではないでしょうか?

ということで。

今回は、絲山秋子さんの作品を初めて読むあなたに、おすすめしたい作品をランキングで紹介してみます。

 

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no3

沖で待つ/絲山秋子

沖で待つ

 

住宅設備系の会社に入社した肥満の男、主人公の女性。

この二人の友情を、近すぎも遠すぎもせず絶妙な位置から見て描かれた話です。

 

信頼が仕事を進めていくたびに育っていく一方で、異動、結婚、死、など様々な変化が訪れます。

お互いの感情の推移を楽しむことができます。

 

同僚というのは、いつまでたっても不思議なものです。

何か途切れることのない絆、同じ境地を乗り切ったという不思議な境遇。

これが何とも言えない関係性を築くものだなぁと思いました。

 

あなたも、恋人や家族などの近い相手には決して言えない。

でも、同僚にならさらっと言えてしまうようなことありませんか?

 

ある意味、普段あまり会う機会のない学生時代の友人よりも、重宝すべき関係なのかもしれないと思いました。

 

そして誰もが持っているであろう自分の中だけの秘密。

これを託す相手というのも、同僚が一番適任なのではないかと思いました。

 

大事ではあるものの

どこかで他人事な部分。
どこかで信頼できる部分。

 

両方を持ち合わせている位置にある人間だと思います。

愛する人がいたり、仕事に生きているという方にオススメの一冊です。

 

同僚や同期の存在、家族の存在、友達の存在。

そして自分の気持ちが明確になって浮き彫りになる気がします。

 

 

no2

袋小路の男/絲山秋子

袋小路の男 (講談社文庫)

 

現代を生きる男女間の曖昧さを描いた物語です。

男性側からの視点、女性側からの視点共に繊細に表現されており、両方を味わうことができます。

 

また、女性は男性も気持ちを、男性は女性の気持ちも違和感を感じることなくすっと入ってくると思います。

 

名前のつかない関係性に悩んでいる。
どうしても肩書きが欲しい。
居場所を確立したい。

 

焦る気持ちが少し緩和されるような効能を持っており、もしかしたらこれでも良いのかもしれないと思えます。

 

口に出さないことが人間にとって重要な時もあり、それがお互いの中で嘘のないまっさらな感情を生むこともあると思います。

 

一人のかなわない人を愛して、その気持ちを補うようにして他の人と付き合ってしまう人間の弱さも、すべて愛おしく感じました。

 

どこかで真相を理解していても、気づかぬふりをしてずっと今の環境、関係を保ってしまうことは愛が関わっているのであれば、避けられない手法なのかなと感じます。

しかしそれで愛が持続するのであれば、お互いの心が伴っていなくても自分自身が、一番幸せでいることができる方法なのだと思います。

 

今まで「恋人」や「夫婦」という決まった枠の中に関係をおさめがちだった。

そんな人に是非読んでほしい作品です。

 

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さて、絲山秋子さん作品おすすめランキング第一位の発表です。

一位はやっぱり直木賞の「逃亡くそたわけ」?

 

あえて、外してみました~

私はこれが一番好きです。

 

 

no1

ばかもの/絲山秋子

ばかもの

 

気ままな大学生活を送りながら、勝気な年上女性に夢中になる男の一生を描いた作品です。

 

突然の彼女の結婚で、人生が大きく狂い出し孤立していく男。

また、年上女性も事故によって離婚、長い月日の中での感情の推移を味わうことができます。

 

大人になってしまった戻れないという現実味と、どこか切なく儚げな純な感情とが入り混じりなんとも言えない気持ちになります。

 

人間は状況一つで感情はころっと変わり、日々刻々と変化をとげていきます。

 

長い人生の間で重きを置いているものの変化が、自分の新たな感情の形成につながるかもしれない。

現実と純粋さは隣り合わせだと感じました。

 

現実や真実というのは酷で知らなくて良いこともたくさんあります。

 

ただそれだけではなく、期待しても良い部分、重宝すべきな部分というのも一方で存在する分、人生を捨てきれない要因になっていると思います。

 

期待できてしまうから、人間は生きてしまう、死ぬことをしないのだと思いました。

 

愛情はいつもイレギュラーを生み出して、今までになかったような感情を運んでくれるものだなと再確認しました。

 

人の人生を知るという事は、時に感銘を受けるものです。

今の自分の人生に少し迷いがあるという方、先が見えないという方。

この本を読むことでもしかしたら、今後が見えてくる糸口になるかもしれません。

 

この作品は成宮寛貴さん、内田有紀さん主演で映画化されました。

ばかもの [DVD]

 

当時は結構話題になりましたが、覚えていますか?

もしかしたら、絲山秋子さんの作品だと知らなかった人も?

 

小説を読む前でも、後でも良いですが、ぜひ映像でも見てほしい作品です。

たぶん2度3度と見直したくなる映画だと思いますよ。

 

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