泣ける小説ランキング!感動ばかりじゃない【色々考えさせられる編】

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『ずっしりと重いテーマで、涙が流せる小説のおすすめは?』

syousetu

 

軽くさらっと読める小説も、ハラハラドキドキの小説もイイ!

でも、たまには目頭を熱くしながら重~い作品を読んでみたいかも。

 

そう思うあなたに、絶対に泣ける小説をランキングで紹介してみたいと思います。

 

私はどれだけ前評判で「この本は泣ける」と書かれている小説を読んでも、なかなか涙の出ない性分です。

ですが、これから紹介する小説は、このひねくれ者も思わず涙してしまった(笑)

 

「涙」と言っても、悲しい、かわいそう、感動ばかりじゃないんです。

色んな事を考えさせられて涙がでてくる。

そんな体験をしてみてください。

 

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no3

失はれる物語  乙一

失われる

出典:http://www.amazon.co.jp/↑クリックで拡大表示

 

「Calling You」、「失はれる物語」、「傷」、「手を握る泥棒の物語」、「しあわせは小猫のかたち」、「マリアの指」と「ボクの賢いパンツくん」、「ウソカノ」のからなる乙一の短編集です。

 

個人的に乙一の作品は暗いストーリーというイメージがありましたが、本作品は切なくも心温まるストーリーばかりです。

 

5作の傑作短編のうち「手を握る泥棒の物語」以外の4作は最後に涙ぐんでしまうほど切ないストーリーでありながら心が温かくなる物語だと思います。

「手を握る泥棒の物語」は他の4作品に比べて切なさがない反面、さわやかな気持ちになれる物語だと思います。

 

この作品は人間関係に疲れていたり、嫌なことがあって落ち込んでいたり、いいことがないと嘆いているようなネガティブになっている人にこそ、読んでもらいたいと思います。

 

この作品に出てくる主人公たちは皆、何かしらのネガティブな要素を抱えています。

 

読者は主人公たちのそのネガティブな部分に共感しながら物語に溶け込み、乙一の仕掛ける切ない場面へと誘われていきます。

そして切なさをありありと感じながらも最後には暖かい感情を抱かずにはいられなくなっている。

そんな貴重で心地よい体験をこの本はもたらしてくれると思います。

 

 

no2

塩狩峠 三浦綾子

塩狩

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北海道を舞台に主人公、永野信夫の少年期からその最後までを描く感動作です。

 

この作品にはキリスト教の思想が描かれており、それに絡む宗教差別(明治時代の話であるため、キリスト教に対する風当たりは今とは比べ物にならない)。

 

小学校からの親友との友情、親友の妹との恋、仕事における人間関係、といった様々な要素が描かれています。

 

主人公の信夫は他者から見れば、聖人のように品行方正で真面目な優等生です。

ですが内面では人並みに性欲に悩み、死に恐怖し、キリスト教に反感を持ちます。

 

仏教徒であり育ての親とも言える祖母。

キリスト教徒で信夫が幼い時に家を追い出された母。

この二人の確執を目の当たりにして、両者の考え方の間で揺れ動く様も描かれています。

 

仕事の面でも優秀で人望厚い人物へと成長していくのですが、ある同僚に恋愛絡みの妬みがきっかけで目の敵にされてしまいます。

信夫は真摯に同僚に向き合いその関係も修復していきます。

 

そんな信雄は親友の妹の美しさに心を奪われ、障害者であるその妹への長年にわたる純粋な想いが描かれています。

ついに結婚して幸せになれるのだと読者が期待したその時・・・。

 

悲しくも感動的なラストへ物語は進行していきます。

生きるとはどういうことか、一度見つめ直す機会を与えてくれる作品かもしれません。

 

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それでは、泣ける小説ランキング第一位の発表です。

 

映画にもなった、あの有名小説を選びました。

推理小説なのに、こんなに泣けるって・・

 

 

no1

容疑者Xの献身  東野圭吾

容疑者Xの献身
容疑者Xの献身

 

東野圭吾の代表作。ガリレオシリーズの傑作長編です。

 

天才数学者 石神は不遇な日々を過ごすことに嫌気が差し、人生に絶望していた。

そんな時、隣の部屋に引っ越してきた母娘の笑顔、日々の楽しそうな生活音に石神は心から救われ、生きる希望を見出す。

 

そんな中、その母娘の身にある事件が起こる。

石神は恩返ししたい一心で、母娘が犯してしまった罪を隠蔽するために、その天才的頭脳をフル活用する。

 

その結果、当然警察の捜査は難航し、ガリレオが登場することになる。

なんとガリレオと石神はお互いが唯一認める大学時代の友人であったことが判明する。

 

刑事に事件の概要を聞いたガリレオは、石神に会い、昔と変わらぬ石神の天才ぶりを確認するとともに友情を深めていく。

 

そんな中、ガリレオは事件の捜査をするうちに石神の犯行を確信し、苦悩する。

そして苦渋の決断で、親友である石神のトリックを暴こうとする。

天才vs天才。

そしてそのトリックには驚くべき代償が支払われていた・・・。

 

この作品は、犯人は誰かという推理に焦点はなく、石神の恐ろしく純粋な想いが読者の心を打ち抜く作品です。

 

人はここまで誰かを愛せるのかと考えさせられます。

既に映像化もされている作品ですが、死ぬまでに一度は読むべき作品だと思います。

 

matome

重いテーマの小説を読むと、暗い気持ちになるんじゃないか?

 

と思うかもしれませんが、逆です。

涙を流すことはストレス解消にもつながりますよ。

 

週末は、ちょっとスマホを置いて、こんな世界にどっぷりと浸ってみるのもいいかもしれませんね。

 

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