【卒業式エピソード】一度も話したことがない彼に告白!勇気をだしてよかったと思ってる

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人気者の彼。かわいい彼女あり

今思えば、片思いといえるかもわからないような恋愛でした。

 

高校二年生のときに、廊下で会って一目惚れした隣のクラスの男子。

友人にあの人誰、と聞くと、サッカー部で人気のある男子だ、と教えてもらいました。

 

そんな人なので、もちろん彼女がいました。

彼女は、サッカー部のマネージャーで、誰が見ても綺麗でかわいい女の子でした。

つきあいも長く、一年のときからずっと二人はつきあっていました。

 

告白なんて、考えたこともなくて、自分の気持ちを知ってほしいと思ったことだってありませんでした。

 

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二人が別れたとのうわさが

卒業式が近づいた三月のこと。

ひとつの噂が私の耳に入ってきました。

 

「彼女と別れたって」。

 

友人の言葉に耳を疑って、それでも人気者の彼に告白しようなんて思いませんでした。

 

同じクラスのサッカー部の仲が良い男子に、本当に別れたのかと聞くと、本当に別れたよ、という言葉。

それまで、誰にも本気の気持ちは言っていませんでした。

そのとき初めて「本気で好きかも」とカミングアウトしました。

 

サッカー部の友達は

「ダメでも告白しなよ。俺はお前は良い奴だと思ってるよ。協力してあげるから。」

と言ってくれました。

 

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話したこともないのに。ダメもとで告白

卒業式の日、彼は本当に私の好きな人を教室に呼び出してくれました。

本当に人気の男の子だったので、私が告白するなんておこがましいような人でした。

でも、もう一生会えないかもしれないと思い、勇気を出しました。

 

あのときの緊張とドキドキは今思い返しても恥ずかしいくらいです。

隣のクラスの、彼の教室で、もう陽が傾いてて、夕日の光が綺麗でした。

 

「突然ごめんなさい。」

「うん、大丈夫。」

 

「私のこと知ってますか?」

「選択授業で一緒だったよね?」

 

選択授業で1時間だけ、私と彼は一緒のクラスでした。

一番前に座っていた彼のことを、私は一番後ろの席からずっと見ていました。

 

接点なんてそれしかなくて、話す機会も特になかったのに。

私を認識してくれていただけでとても嬉しかったことを覚えています。

 

「ずっと好きでした」

 

その言葉が、いつまで経っても出てこなくて、無言でいた私を、彼はずっと待っていてくれました。

勇気を振り絞って、やっと言えたときには、もう私はほとんど泣きそうになっていました。

 

「どこを好きになってくれたの?話したことないよね?」

 

「笑った顔が、すごく楽しそうで、気付いたら好きになってて、ずっと見てました。

つきあってとかじゃなくて、気持ちだけ知ってほしかったんです」

 

「元カノのことまだ忘れられなくて、気持ちには応えられないけど、嬉しいよ、ありがとう。」

 

そうやって笑ってくれた彼の顔は今でもずっと忘れられなくて、永遠に綺麗で素敵な私の思い出です。

 

卒業式告白エピソードまとめ

 

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