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いつの間にか仲良くなって
その彼は、私の友達が好きな先輩のクラスにいた先輩でした。
友達につきあって休み時間、放課後に先輩のクラスに遊びに行くと、必ず隣にいた先輩でした。
少しクールで、会話にたくさん入ってくるタイプではありませんでした。
何回かクラスに遊びに行くにつれて顔見知りのような感じになり、廊下で会うと挨拶をしてくれるようになりました。
いつの間にか先輩のことを探していて、好きなんだと気付いたのは、先輩が卒業して県外の大学に行ってしまう、と知ったときでした。
いつの間にか好きになっていった
卒業したらほとんど会えなくなって、大学に入ったらきっと新しく女の子とも知り合って。
想像するだけで泣けてきてしまったときに、先輩のことが好きだと気付きました。
当時の歳の差の感覚は、とんでもなく広く感じてしまっていました。
好きだと気付いてからは、先輩のクラスに遊びに行って、隣に女の子がいるだけで嫌でした。
当時彼女はいませんでしたが、先輩はモテていました。
告白したけど振られた、という話をいろんなところで聞いては自信をなくし、の繰り返しでした。
先輩と一緒に帰ることもあった私は、なんとなく特別扱いしてもらえてるのかな。
なぁんて良い風に考えて、告白しようと決めました。
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卒業式思い切って告白
卒業式の日は、いつもより先輩か格好良く見えて、先輩と目を合わせた瞬間に私は大号泣してしまいました。
「何泣いてんの、永遠の別れみたいに」
と先輩はおかしそうに笑いました。
涙が止まらなくて、せっかく気合を入れたメイクも台無しになっていました。
「話がある」と言うと、
「最後に一緒に帰る?」と誘ってくれました。
最後の帰り道、公園で寄り道をしました。
先輩はいつもの先輩で、明日から先輩がいなくなることが信じられませんでした。
休み時間にクラスに行くこともなくなって、と考えていたらまた涙が出てきてしまって。
ベンチの隣に座っていた先輩はまた笑っていました。
「私、先輩のこと好きだよ」
と泣きながら言うと、先輩は
「知ってたよ」
と言いました。
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まさかの展開
そのあと。。
「多分俺も好きだと思う」と言ってくれて、
「多分ってなに」と怒ると、
「子供だからなあ」とまた笑いました。
「彼女にしてほしい」
と言うと、先輩はなんと!
「俺が彼氏でいいの?」
と答えてくれました。
いつも確信をつくと笑って誤魔化す先輩が、そのときは真剣に答えてくれて、とても嬉しかったことを覚えています。
結局その後、大学に行ってすれ違いも多くなり、別れてしまいましたが。
たまにそのときの気持ちを思い出して、ときめきが蘇ります。
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