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『大人向けのおもしろい絵本はないかなぁ?』
絵本は絵がメイン。
だけど、そこに書いてある少ない言葉。
純粋な心を持っている子供だからこそ感じる言葉。
色々な人生経験をしている大人だからこそ感じる言葉。
子どもも大人も同じように感じる言葉。
少ない言葉だからこそ、その人その人で感じ方が違うんでしょうね。
そして、その言葉も「絵」によって全く違った解釈にもなる。
ん~絵本って意外と深い。
今までたくさんの絵本を読んできました。
今回はその中から、絵が衝撃的すぎる(良い意味で^^)絵本を紹介したいと思います。
なので、絵を見た感想も人それぞれ。
え?子どもが書いたの?
いや、うまいからこう書けるのだ
カラフルな油絵のようできれい~
めちゃくちゃ味がある絵を描くことで、人気がある荒井良二氏。
その荒井良二氏のおすすめ絵本をランキングで紹介していきます。
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荒井良二氏の絵を見たことがありますか?
こんな感じの物も^^
でも、これから紹介する絵本は、また違った作風なんですよね~
空の絵本 荒井良二・長田弘
出典:http://www.amazon.co.jp ↑クリックで拡大表示
絵は荒井良二氏、文章は詩人の長田弘氏というタッグの素敵な絵本です。
内容はと言えば、空の天候がどんどん変わっていくというお話です。
といっても特別な事ではなく。
晴れていた空が曇ってきて、風が吹き始め、雨が降りだして。
そしてまた雲が風と共にどこかへ行ってしまって、お日さまが顔をのぞかせて・・・
どこにでもありそうな、本当に当たり前の風景が描かれています。
しかしこの二人の手にかかると、その「当たり前の風景」の中には本当はたくさんの発見があります。
「気が付かない素敵な事がたくさん隠されているのだ」
「毎日の忙しさの中で忘れているものがたくさんあるのだ」
「当たり前のことだけどよくよく見るととても素晴らしい事なのだ」
という事に気づかされました。
ダイナミックな色遣いの絵と、素敵な文章もまた魅力。
実は、本の中に特に主人公と言えるような人物は一人も出てきません。
本当に空の変化だけが書かれた本なのです。
しかしこれを読んだ後には
「一日でいいからこうやってぼんやり空を眺めて、いろいろなことを見つけてみたいなぁ」
と思ってしまいます。
この本を読んでからというもの、なんとな~く空を見上げる機会が多くなったような気がします。
本当に素敵な本です。
あさになったのでまどをあけますよ 荒井良二
出典:http://www.amazon.co.jp ↑クリックで拡大表示
3位の「空の絵本」の姉妹版といった感じの絵本です。
「あさになったのでまどをあけますよ」
この一言が何度も出てきます。
そして明けた窓の外には、様々な風景の朝の様子が描かれています。
車の通る街、田んぼの広がる村、山の見える窓、たくさんの家の屋根の見える街・・・。
これもまた、「当たり前の景色」といえば「何の変哲もない朝の風景」なのです。
しかし、よくよく見ていると「昨日の朝」とは確実に違う。
「今日だけの朝の風景」がそこには広がっていて、「今日だけの素敵なもの」が窓の外を通り過ぎていく・・・。
荒井氏独特のダイナミックな色遣いと構図の絵で描かれています。
また、絵本自体が大判です。
なので1ページずつを、じっくり見ているとそれだけで色々な発見ができる。
これもまた、この絵本の楽しみの一つです。
毎日毎日、忙しくどたばたと準備をして飛び出してしまいがちな朝。
でも「一日の始まり」は、今日だけしかない風景をしっかり用意してくれている。
そんな事が、この絵本を読んでいて少しわかったような気がします。
少しいつもより早起きをして、窓を開けて外を眺めてみたり。
通勤の道を少しゆっくり歩きながら、あちこちを見てみると、案外毎日の朝が楽しくなりそうな。
そういう気にさせてくれる絵本です。
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それでは、大人も感動する絵本おすすめランキング【荒井良二 編】の第1位の発表です。
二人の登場人物のうち、あなたはどちらのタイプでしょう?
自分の欠点だと思っていても、相手からしたら長所に映るんですかね。
少し、考えさせられる作品です。
はっぴぃさん 荒井良二
あわて物の男の人、のんびり過ぎる女の人。
そんな二人がそれぞれに、自分の欠点を直してもらおうと「はっぴぃさん」という人を探して旅に出ます。
様々なものに出会いながらも「はっぴぃさん」はみつかりません。
そして旅の途中で二人が出会い「二人ともはっぴぃさんを探している」という事を話し合います。
二人は
あわてもの癖を直したい。
のんびり過ぎる性格を直したい。
と告白するんですが・・
お互いに
あわてる性格にもいいところがあるんだよ
のんびりという事は慎重だといういい事だよ
と、それぞれの欠点の見方を変えてしまいます。
結局この話には「はっぴぃさん」という人は出てきません。
でも、二人の会話が、そしてこれからの二人の生き方が「はっぴぃさん」をいつの間にか連れてきて来ているのだ。
そんな雰囲気を醸し出しています。
毎回の事ですが、どこか子供の書いたような無邪気で色づかいが素敵。
それでいて思い切った構図の絵には感動させられます。
その上にこのお話。
自分の性格に置き換えて、じっくり読んで考えてみたりするのにはぴったりの本だと思います。
読んでみたい本はありましたか?
私はこんな風に感じましたけど、あなたはどう思うでしょうか?
ぜひ読んでみてください。自分で感じて考えてみてほしいと思います。
どこか無邪気で陽気な、それでいてどことなく寂しげな荒井良二氏の絵風。
こんな素敵な絵本なので、大切な人へのプレゼントとしてもいいですよ。
あぁもちろん、子どもにプレゼントしても喜んでくれますね。
でも、この絵はうまいのか・・ヘタなのか・・味がある^^
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